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2012年01月21日

長野県富士見町の「みのり建設」が、家庭の生ゴミを堆肥化できる堆肥(食用油も分解可能)を販売中

長野県富士見町の「みのり建設」社が、家庭の生ゴミの堆肥化に利用できる堆肥を販売しているとのこと。

(ニュース記事)
・堆肥生む堆肥、商品化(朝日新聞)
 http://mytown.asahi.com/nagano/news.php?k_id=21000001201190003

上記URL先ページによると、この堆肥の概要は、

・開発の背景・経緯:
 みのり建設では、約10年前に堆肥作りに着手。
 ・気温
 ・水分
 ・土の混ぜ具合
 等で試行錯誤を重ね、完熟発酵により悪臭が出ない方法に到達した。

・主な特徴:
 土場に野積みされた堆肥は、近づいても殆ど臭いが無い
 また、手で触るとサラサラしている。

・家庭向け商品:
 ・使用法:
  コンポスト容器内にこの堆肥を入れ、生ゴミを投入すると数カ月後に堆肥化する。
 ・特徴:
  ・臭いは殆ど出ない。
  ・使用開始時の費用数千円程度で済む。
  ・食用油も分解可能。
 ・使用実績:
  ・使いやすいため、地元を中心に利用が拡大した。
  ・飲食店でも利用されている。

・生産量:現在は年300t

等となっています。

また記事では、みのり建設の社長の方の

・「本業ではないが、(10年前に、堆肥が欲しい農家に牛舎を紹介した際)一緒に堆肥作りをしたら奥深さにはまった」
・(悪臭が出ない堆肥化の条件について)「酒造の杜氏と同じで、経験で分かってきた」

とのコメントが紹介されています。


みのり建設のサイト[1]の情報を見たところ、今回の記事で取り上げられている商品は「生ゴミ食いしん坊」[2]のことだと見受けられます。

私自身も、生ゴミを効率よく堆肥化する条件には非常に興味があるので、社長の方の「酒造の杜氏と同じ」との言葉が非常に印象的です。


※参考サイト・ページ
・[1]みのり建設
 http://www.minori-kensetsu.co.jp/
・[2]生ゴミ食いしん坊
 http://www.lcv.ne.jp/~minorico/

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2011年12月10日

神戸山手大学の研究グループが、養鶏場の鶏糞の臭いを除去しつつ、その成分を液体肥料化できる処理装置を考案、設備制作費は約10万円

神戸山手大学」の研究グループが、養鶏場の鶏糞の臭いを取り除いて、更に処理過程で出てきた成分を液体肥料に再利用できる堆肥化処理装置を考案したとのこと。

(ニュース記事)
・鶏ふんの臭い除去、肥料に 神戸山手大が装置考案(神戸新聞)
 http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0004662700.shtml

上記URL先ページによると、研究の概要は、

・背景:
 養鶏場の鶏糞は通常、
 ・産業廃棄物
 ・家庭用菜園などの肥料
 といった処理・活用が行われている。
 しかし、発酵時に出るアンモニアについては、臭いが強いため、近隣住民の苦情の対象となる。
 対応として、施設内に水を噴霧しアンモニアを洗い流す処理方法もあるものの、設備費用が高額である。

・手法:
 鶏糞がある施設に送風機を設置。
 これにより、アンモニアを含む空気を管に集めて、薄い塩酸を入れたドラム缶に、泡立てながら流し込んで溶かす

・効果:
 研究を依頼した淡路市の養鶏場に設置したところ、集めて溶かしたアンモニアが、液体肥料の一種「塩化アンモニウム」に変化。
 臭いは殆ど無くなり、また成分が肥料として有用性が高いことも判明した。

・設備の製作費:10万円程度

等となっています。

また記事では、研究グループの准教授の方の

・「焼却処分による二酸化炭素も、臭いのもとになるアンモニアも出ない処理方法を、多くの養鶏場で採用してもらえたら」

とのコメントが紹介されています。


大量の塩酸を使用することから、安全確保に気をつける必要があるとは思いますが、記事に掲載されている写真を見る限りでは簡便な設備であり、導入のしやすさが想像されます。

加えて設備コストも安く済むとのことなので、今後更に導入事例を積み重ねて、手法の有効性が更に検証・実証されていくことを、強く期待したいです。


※参考サイト・ページ
・[1]神戸山手大学
 http://www.kobe-yamate.ac.jp/univ/index.shtml
・[2]塩化アンモニウム(ウィキペディア)


※当ブログの関連記事:
岩手県の中央農業改良普及センターが、鶏糞を使った低コスト・窒素成分量アップの有機肥料を開発(2009年04月17日)
石川県金沢市の「烏骨鶏グループ」が、鶏糞の臭いを大幅に抑制する「烏骨鶏堆肥」の製造法を確立(2011年06月25日)

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2011年11月13日

「毎日農業記録賞」で、牛糞の堆肥化促進にグリセリンを活用した取り組みが、優秀賞を受賞

下記URL先ページの中で、牛糞堆肥化促進に、グリセリンを活用した取り組みが紹介されています。

(ニュース記事)
・毎日農業記録賞:全国・優秀賞(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20111105ddlk45040584000c.html

上記URL先ページによると、これは「第39回毎日農業記録賞」の高校生部門において、全国入賞の優秀賞を受賞した取り組みで、具体的には、

・背景・経緯:
 実践者の方(現在は高校3年)の祖父母は和牛繁殖農家を営んでおり、高校1年の夏休み時に祖父から、牛糞の堆肥化における方法を相談された。
 (祖父の方は、牛糞を堆肥化するまでの期間に、臭いが近所に迷惑になっていないか気にかけていた)
 その後調べた結果、「グリセリン」(植物性のバイオディーゼル燃料の製造過程で出る副生成物)を牛糞に入れると、温度が上昇し水分蒸発が促進され、発酵期間が短縮できることを知り、実験を開始した。

・実験:
 ・方法:
  20L容器3つに各々、牛糞15Lを入れ、
  ・グリセリン無し
  ・グリセリン3L入り
  ・グリセリン5L入り
  の3種類として観察した。
 ・結果:
  ・発酵の早さ:
   ・5日後:グリセリン無しと3L入りの温度差が、6度に開いた。
   ・29日後:3L入りのものが最も早く、堆肥として使用可能な状態になった。
  ・ミミズの数:
   10L中のミミズを数えた結果、
   ・グリセリン無し60匹余り
   ・グリセリン入り92

等の内容が記述されています。


個人的には「グリセリン」と聞くと、何か化学的な物質、という漠然とした先入観があった(知識不足)ので、牛糞に混ぜても堆肥としての使用に問題がない、というのが非常に意外に感じました。

ウィキペディア[1][2]によると、バイオディーゼル精製で生じるグリセリンの処理が課題になっているとのことなので、この方法が普及できれば、牛糞堆肥化のスピードアップとの一石二鳥が実現できるのでは・・・と期待するものです。


※参考サイト・ページ
・[1]グリセリン(ウィキペディア)
・[2]バイオディーゼル(同上)
・[3]毎日農業記録賞
 http://www.mainichi.co.jp/event/mainou/

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2011年10月16日

岩手県大船渡湾の流出重油を微生物で分解処理・堆肥化する取り組みが推進中、杉樹皮など使用の特殊吸着剤とバーク堆肥を活用

岩手県大船渡市で、東日本大震災による大船渡湾流出重油を、微生物分解処理・堆肥化する取り組みが進められているとのこと。

(ニュース記事)
・漂着重油を堆肥に活用 大船渡で実証実験 大分県産業科学技術セ(東海新報)
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws7027

上記URL先ページによると、今回の取り組みの概要は、

・背景・経緯:
 ・東日本大震災の発生時に、大船渡湾の沿岸部では重油タンク等の破損が起き、各地で火災や燃料漏れが発生。
  7ヶ月が経過した現在も、流出・漂着重油の除去作業は終わっていない。
 ・吸着剤で回収された重油の処理方法は、焼却処分が一般的である。
  ただし大船渡湾の沿岸各地では、今回の震災だけでなく、船舶事故などによる油流出も発生することから、環境負荷が小さい回収策への要望が高まっている。
 ・「大分県産業科学技術センター」では、東日本大震災の発生以前から、微生物を活用しての漂着油の分解処理・堆肥化の研究に取り組んできた。
  これが各地の実験で好成果を得ており、今回は震災の災害廃棄物処理に活用するため、「科学技術振興機構」の支援で実証実験が開始された。

・処理作業:
 ・重油の回収:
  大船渡湾内では9月29日以降に、ボランティアにより
  ・海面に浮いた油を掬う
  ・特殊な吸着剤杉樹皮木綿を使用)の活用
  との方法で、漂着油約300kgが回収されている。
 ・堆肥化:
  ・方法:
   回収された漂着油は大船渡町内の企業拠点に運ばれ、バーク堆肥マツ樹皮、鶏糞、蓄糞、油分解菌を混合)約100m3の中に入れられている。
   これを攪拌する作業を2週間おきに行うことで、吸着剤ごと重油を分解することができ、分解後は緑化植物の堆肥に活用できる。。
  ・必要な期間:200日程度で大半が処理される見込み。
   (大船渡湾では、比較的分解されにくい「C重油」の割合が高い、とされている)
 ・実証実験:
  今後は、
  ・重油の分解スピード
  ・発生臭気
  などを調べる予定。
等となっています。

また記事では「大分県産業科学技術センター」の研究主任員の方の

・「堆肥は復興事業で道路整備を行った際の法面緑化などで活用してもらえれば」

とのコメントが紹介されています。


個人的に、重油は土壌にとっては単なる汚染物質だと思っていたので、回収した重油を分解するだけでなく堆肥化してしまえる、ということに非常に驚きました。

分解された重油は肥料としての何らかの成分となるのか、それとも植物にとって無害な物質に分解されるだけなのか、という点に、非常に興味を引かれます。

これが実用的な手法として確立できれば、各地で起こる重油流出に対する画期的な対策になるのでは、と考えるので、今回の実地での取り組みでどのような結果を得られるか、今後に期待したいところです。


※参考サイト・ページ
・[1]大船渡市(ウィキペディア)
・[2]OIRI 大分県産業科学技術センター
 http://www.oita-ri.go.jp/
・[3]大分県産業科学技術センターニュース(3pに本技術の紹介あり)
 http://www.oita-ri.go.jp/promotion/cnews/pdf/cnews158.pdf
・[4]OIRIサイトでの「重油 堆肥」の検索結果
 http://www.google.com/cse?cx=005616765128692259217%3Aanbyhnxj8h4&ie=Shift_JIS&q=%8Fd%96%FB%81%40%91%CD%94%EC&sa=%8C%9F%8D%F5&siteurl=www.oita-ri.go.jp%2F#gsc.tab=0&gsc.q=%E9%87%8D%E6%B2%B9%E3%80%80%E5%A0%86%E8%82%A5&gsc.page=1
・[4]B重油及びC重油(ウィキペディア)

タグ:重油
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2011年08月06日

農水省が、肥料(腐葉土など)に含まれる放射性セシウムの暫定基準値を400ベクレル/kgと設定

農林水産省が8月2日、肥料(腐葉土など)に含まれる放射性セシウム暫定基準値を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・肥料の暫定基準値400ベクレル 腐葉土含め使用制限 - 47NEWS(よんななニュース)
 http://www.47news.jp/CN/201108/CN2011080201000363.html
・肥料の基準値400ベクレル、農水省が公表 | 日テレNEWS24
 http://news24.jp/articles/2011/08/02/06187745.html

(農林水産省のサイト内ページ)
・農林水産省/放射性セシウムを含む肥料・土壌改良資材・培土及び飼料の暫定許容値の設定について
 http://www.maff.go.jp/j/syouan/soumu/saigai/shizai.html

上記URL先ページによると、今回の措置の概要は、

・背景:
 肥料においては従来、放射性物質の基準値は定められていなかった。
 しかし、福島第一原発の事故により、
 ・高濃度のセシウムを含む栃木県産の腐葉土が、各地に流通。
  2011年7月には、秋田県内のホームセンターで販売されていた腐葉土から、1万ベクレル/kgを超える放射性セシウムが検出された。
 ・放射性物質に汚染された稲藁を牛が食べ、その糞尿が堆肥原料に使われる恐れがある。
 との状況・危険性が発生。
 このため今回、農地の土壌・農作物の汚染を防止する目的で、基準の設定・使用の制限を行うことにした。

・対象となる資材:
 ・植物性の肥料(腐葉土など)、家畜の排泄物(牛糞など)から作られる肥料
 ・土壌改良資材
 ・培土
 など。
 (他には、家畜・養殖魚用の飼料が対象となっている)

・肥料における放射性セシウムの暫定基準値:400ベクレル/kg(製品重量)
 ※農水省では、
  ・基準値を下回る肥料の場合、長期間使用しても、福島第1原発事故前の土中のセシウム濃度を超えない。
  としている。

・基準値を超えた肥料の措置:
 農家らに対し、使用・生産・流通しないよう指導を行う。

等となっています。


堆肥や家畜の飼料用の藁で放射性セシウムが検出された、との事例は、私がちょっと調べた限りでも既に発生していました[2][3]。

腐葉土や牛糞堆肥のような有機肥料は、ホームセンター等で販売され、家庭菜園を手がけている人にとっても非常に身近な資材であるだけに、放射性物質による汚染の影響は決して小さくない、と考えます。

また、趣味の野菜つくりでも大なり小なり放射性物質の存在を意識する必要が生じている、という現状には、これまで原発の安全性を如何に過大評価してきてしまったのか(どれだけ考えが甘かったのか)、ということを考えざるを得ません。


※参考サイト・ページ
・[1]農林水産省/ホーム
 http://www.maff.go.jp/
・[2]東日本大震災:循環型有機農法、ピンチに わら汚染で堆肥生産停止 - 毎日jp(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110803dde041040007000c.html
・[3]セシウム汚染:「茨城県産」表示の堆肥から検出 京都で - 毎日jp(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110803k0000m040160000c.html
・[4]セシウム137 - Wikipedia

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2011年07月09日

兵庫県の中学校で、「ムラサキイガイ」「カンザシゴカイ」を用いての堆肥作りが実施

・尼崎市立成良中学校
・徳島大学

の生徒・学生ら計約20人が6月25日に、尼崎港岸壁から採取した

ムラサキイガイ
カンザシゴカイ

を原料に用いての堆肥つくりを行ったとのこと。

(ニュース記事)
・神戸新聞|阪神・北摂|岸壁の貝利用、中学生ら堆肥作り 尼崎
 http://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/0004209190.shtml

上記URL先ページによると、取り組みの概要は、

・背景・目的:
 尼崎港の岸壁には貝が大量に付着し、これがヘドロを生み出す一因となっている。
 今回の取り組みは、
 ・環境の浄化
 ・バイオマス利用
 を目的として企画された。
 (これまで、徳島大学教授の指導により、港のワカメ等による堆肥つくりは行ってきたが、ムラサキイガイの肥料化は今回が初とのこと)

・作業:
 ・貝の採取:
  ダイバーらが港の海に潜り、貝やゴカイの巣(約260kg)を剥ぎ取った。
  (参加者らは船で岸壁を見学)
 ・肥料作り:
  参加した生徒らは、中学校で貝を洗い、ローラーで何度も押し潰して細かく破砕。
  泥状になったものを、枯れ葉と混ぜ合わせた。

・肥料の用途:
 中学校の屋上庭園で使用する。

・その他:
 同日に開催された昼食会では、港の海産物から作った肥料により育てられた野菜が、カレー等に用いられた。

等となっています。


海の貝を堆肥の原料に用いるというのは、個人的にはやはり塩分が気になるところですが、ワカメ等による堆肥作りは実績が有るとのことで、既に塩分の問題の解消策は確立されている(或いは特に気にしなくても良い)、ということなんでしょうか?

この堆肥を用いることで、植物の育成にどのような変化が現れるのか、今後の発表にも期待したいところです。


※参考サイト・ページ
・[1]尼崎市立成良中学校
 http://www.ama-net.ed.jp/school/J01/
・[2]国立大学法人 徳島大学
 http://www.tokushima-u.ac.jp/
・[3]尼崎港紹介(※ウェブサイト「ヒゲ面の営業マン!」内)
 http://www.hct.zaq.ne.jp/higezura/turiba-amagasakikou.html
・[4]ムラサキイガイ - Wikipedia

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佐世保市のMPO法人「大地といのちの会」の理事長の方が、生ごみ活用による野菜栽培法を紹介する書籍「お野菜さんありがとう!」を出版

長崎県佐世保市のMPO法人「大地といのちの会」の理事長の方が、生ごみを活用する野菜の栽培法を紹介する書籍お野菜さんありがとう!」を出版したとのこと。

(ニュース記事)
・親子で実践野菜作りの本 : 長崎 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagasaki/news/20110708-OYT8T01153.htm
・“生ごみ堆肥先生” 食育指南本を出版 大地といのちの会 佐世保市 / 西日本新聞
 http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/251250

上記URL先ページによると、著者の方は1996年に自身で農業を開始し、農薬に頼らず、土中のミネラル類から栄養素を作る微生物の力を活用した栽培法を提唱。
1999年には「大地といのちの会」を設立し、生ごみを用いた野菜作りの普及活動(幼稚園や小学校での栽培指導、講演活動)に取り組んでいるとのことです。

今回の書籍の概要は、

・執筆の背景:
 全国各地で講演する中で、
 ・「土や命と野菜作りとのつながりを子どもにうまく伝えきれていない」
 と感じることがあったことから、栽培法の他に、親子での作業時に子どもの興味を引き出すことを重視して執筆した。

・主な内容:
 全7章で、著者の方が指導した保育園・小学校などでの食育活動を紹介しており、土作り〜野菜つくり〜食べるまでの過程を平易な言葉で解説している。
 具体的には、
 ・生ごみを小さくちぎって土に混ぜ、堆肥化する方法
  (「菌ちゃん(微生物)は1ミリを回切ったほどの小ささ。だから食べやすいように生ごみを小さく切ろう」等)
 ・準備する道具
 等を詳しく解説。
 また、野菜の成長と微生物の関係を説明する図なども掲載している。
・形式:A5判、オールカラー
・ページ数:55p
・価格:200

等となっています。

また2つ目の記事では、著者の方の

・「生ごみから土に命を吹き込み、野菜を育て食べるまで、どう話して、どうしたら子どもと一緒に命のつながりを体験できるかを主眼に置いた。
  先生や若いお父さん、お母さんに手に取ってもらいたい」

とのコメントが紹介されています。


個人的には、生ごみの堆肥化というと、コンポスト等の1箇所に集めて行うもの、という考えが強かったので、細かくして畑に直接入れ、微生物が生きる環境も整える、という方法には非常に興味を引かれます。

「大地といのちの会」のウェブサイト[1]では、生ごみ利用による野菜つくりの方法の説明、また実際の畑での作業写真・解説も多数掲載されているので、これから少しづつ目を通していき、参考にしてみたいと思います。


※参考サイト・ページ
・[1]生ゴミリサイクル元気野菜作りトップ
 http://daititoinotinokai.web.fc2.com/

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2011年06月25日

石川県金沢市の「烏骨鶏グループ」が、鶏糞の臭いを大幅に抑制する「烏骨鶏堆肥」の製造法を確立

石川県金沢市の「烏骨鶏グループ」が6月24日までに、鶏糞の臭いを大幅に抑制する「烏骨鶏堆肥」の製造法を確立したとのこと。

(ニュース記事)
・烏骨鶏で無臭堆肥 循環型農法確立へ(北國・富山新聞ホームページ - 石川の経済ニュース)
 http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/H20110625105.htm

上記URL先ページによると、技術の概要は、

・背景:
 ・「烏骨鶏グループ」は、金沢市と津幡町で、約3万羽の烏骨鶏を飼育している。
  また、独自の環境保全運動(農場の除湿の、ボイラーから温泉への切り替え等)に取り組んでおり、月間60tの鶏糞の活用法(従来は焼却処理)も模索してきた。
 ・鶏糞は臭いが強いことから、処分方法はこれまで
  ・焼却
  ・廉価な乾燥堆肥化
  に限られていた。

・堆肥化の技術:
 ・独自の研究で開発した、
  ・光合成細菌(PSB)と微生物の連鎖による発熱での、消臭効果の発生
  ・烏骨鶏から採取したアミノ酸を与えることにより、微生物を増殖させる方法
 ・鶏糞への「おがくず」の混合
 ・独自開発した発酵機
 が、今回の堆肥化技術の開発成功に寄与している。

・主な特徴:
 ・堆肥化に要する時間は1ヶ月。(1年からの短縮を実現)
 ・鶏糞特有の臭いを、ほぼ抑え込むことができる。
 ・微生物の発熱と発酵機が、副産物の液肥を生み出す。
 ・作られる堆肥に含まれる微生物が、土壌改良に寄与する。

・反響:
 県内外から畜産業者・産廃処理業者などの視察・問い合わせが相次いでいる。

等となっています。

また記事では、「烏骨鶏グループ」の社長の方の、

・「これまで焼却してきた烏骨鶏の糞を活用したバイオシステムで新たな循環型農法を確立したい」

とのコメントが紹介されています。


私自身も家庭菜園で鶏糞堆肥を使用しているので、毎月60tの鶏糞を焼却処理していたというのは、「勿体無い」と強く感じざるを得ません。

今回開発された技術により、鶏糞が実際にどのような堆肥となるのか、非常に興味を引かれるところです。
(家庭菜園に取り組む人は増えているとのことなので、この技術が全国的に普及すれば非常に面白いのでは、とも思う)


※参考サイト・ページ
・[1]烏骨鶏 - Wikipedia
・[2]食材・観賞以外の用途(ニワトリ - Wikipedia)
・[3]光合成細菌 - Wikipedia


※当ブログの関連記事:
岩手県の中央農業改良普及センターが、鶏糞を使った低コスト・窒素成分量アップの有機肥料を開発(2009年04月17日)

タグ:堆肥 鶏糞
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2011年06月12日

宮城県石巻市が、震災により発生した廃材・流木をチップ化し、牧場の土壌改良への活用を図る

宮城県石巻市が、東日本大震災の被災により発生した

・家屋の建材
流木

の処理対策として、これらをチップ化して市営牧場内に敷設する対策に取り組んでいるとのこと。

(ニュース記事)
・河北新報 東北のニュース/がれきを牧場の堆肥に 処理加速、土壌も改良 石巻
 http://www.kahoku.co.jp/news/2011/06/20110607t13017.htm

上記URL先ページによると、この取り組みの詳細は、

・背景・目的:
 ・石巻市営の「上品山牧場」では、毎年5月上旬に市内の畜産農家が飼育する繁殖用の牛を預かり11月初旬まで放牧している。
  しかし2011年は、東日本大震災が発生したことから、市職員が災害対応で多忙となり、受け入れ態勢が整わないため放牧は中止された。
 ・石巻市では、瓦礫の木材について、当初は殆どを焼却処分する予定だった。
  しかし処理が間に合わないことから、市河北総合支所が、未使用の放牧地での堆肥化を発案。
  チップ化して埋め立てることで、
  ・瓦礫処理のスピードアップ
  ・放牧地の土壌改良
  の両方の効果を狙う。

・チップ作り:
 市内の瓦礫収集現場で分別された後、破砕処理した。

・敷設作業:
 ・チップ敷設の開始時期:2011年5月中旬
 ・敷設場所:
  「上品山牧場」(約72ha)のうち、牧草が生えない荒廃地(約6ha)。
  受け入れ可能なチップの量は約12万m3で、これまでに2〜3万m3を運び入れている。
 ・処理方法:
  重機で土とチップを混ぜ、その後は微生物の働きにより分解・堆肥化させる。

等となっています。

また記事では、川北総合支所地域振興課の

・「初めての試みでうまく堆肥化できるかどうか未知の部分もあるが、ぜひ成功させ、畜産業も含めた地域の復興につなげたい」

とのコメントが紹介されています。


津波による廃材の処理・活用方法としては、例えば岩手県内では薪にとして再生・販売する取り組みが開始されているとのことで、今回の堆肥化の取り組みも、大量の廃材を有効活用する一つの方法として、今後の推移(チップの分解の進み具合、土壌改良の効果など)に注目したいです。

ただ個人的には、住宅に使用されていた木材の場合、堆肥化において防腐剤などの問題は無いのか?という点も気になるところです。


※参考サイト・ページ
・[1]石巻市ホームページ
 http://www.city.ishinomaki.lg.jp/
・[2]上品山町営牧場(※ウェブサイト「単品」内のページ)
 http://f19.aaa.livedoor.jp/~buwata/myweb87.htm
・[3]岩手県内で、津波による大量の廃材などを薪として再生・販売する取り組みが開始(ブログ「薪ストーブ・ペレットストーブの情報を収集中」、2011/06/05)
 http://wood-pellet-stove.seesaa.net/article/207362523.html
・[5]木材保存剤 - Wikipedia

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2011年05月29日

東大本郷キャンパスでの、学内の落ち葉の堆肥化プロジェクトを紹介している「東京新聞」の記事

下記URL先ページでは、東京大学本郷キャンパスで取り組まれている、学内の落ち葉堆肥化プロジェクトによる取り組みが紹介されています。

(ニュース記事)
・東京新聞:東大の落ち葉 堆肥に変身 きょう、あす五月祭で配布:東京(TOKYO Web)
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20110528/CK2011052802000036.html

この中で、堆肥作りについては、

・参加組織・団体:
 ・「東大環境安全研究センター」(学内の廃棄物処理を担当している)
 ・学生サークル「環境三四郎」
 ・「東大けやきの会」(文京区内の市民団体や区立小学校事務主事らで構成)
・素材:
 堆肥になりやすいケヤキを中心に、8.5tの落ち葉(年間発生量の約1割弱)を収集。
 畳二畳分の堆肥箱などに入れ、堆肥(腐葉土)化を図った。
・途中の作業:
 発酵に必要な酸素を行き渡らせるための切り返し作業を、冬の間に回行った。
 (参加人数は100人超)
・発酵期間:年(2010年10月〜)
・作られた堆肥の量:8.5t

等の内容が記述されています。

ちなみに作られた堆肥は、学園祭「五月祭」(5月28・29日)に、希望者に無料で配布されるとのことです。


環境安全研究センターのサイト内ページ[2]では、堆肥つくりの作業経過(水分や空気を含ませるための切り返し作業など)が写真つきで解説されており、主に雑草の堆肥化に取り組んでいる私としても、堆肥化の効率を高める上で非常に参考にできそうだと感じます。


※参考サイト・ページ
・[1]環境安全研究センター
 http://www.esc.u-tokyo.ac.jp/
・[2]東京大学けやきの会
 http://www.esc.u-tokyo.ac.jp/etc/keyaki.html
・[3]環境三四郎
 http://www.sanshiro.ne.jp/

ニックネーム 管理人 at 12:29| Comment(0) | 腐葉土 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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